妊活をスタートさせるための第一歩は、やはり検査かと思います。
不妊治療の病院でもかならずまずは検査してみましょうということになります。
妊活をはじめたいと思っているのに、近所の病院に気軽に行くのは、絶対にやめましょう。筆者は、埼玉に住んでいた時、近所の産婦人科に行って、子供がほしいので調べてほしいと言ったら、まだ結構若かったので、そういうことは、長年できずに苦しんでから言うもんだ的なことを先生に言われ、泣きそうになりました。
人それぞれ、事情は違います。そして、検査しておいてマイナスなことは少しお金がかかるくらいだと思います。妊活をはじめよう!とあなたが思った時が、そのタイミングなのだと思います。
それでは、検査について、参考にしてください。
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「不妊症検査」にかかる費用はどの位?
赤ちゃんが欲しいと思いながらなかなか恵まれない…もしかしたら、不妊症かも?そんな不安を抱えながら過ごすよりも、早めに「不妊症検査」をして治療を始めた方が良いですよね。
そうは言っても、どの位費用がかかるのか、事前に分かれば安心して検査を受けることが出来るもの。不妊症検査費用について調べてみましたので、お伝えしましょう。
◆保険適用と自費診療
不妊症検査項目によって、保険が適用されるものと自費診療になってしまうものがあります。自費診療の費用については、医療機関によって異なりますので、あくまでも参考程度にして下さい。
保険が適用される検査項目は、自己負担金が数百円〜1万円位で受診することが出来ます。
自費診療となる検査項目の場合は、千円〜数万円とその幅がかなり広くなって来ます。
また、同じ検査項目でも保険適用の検査と自費診療の検査を選択することが出来る検査もありますが、その場合は検査内容や検査方法に違いがあるケースもありますので、医療機関にどのような違いがあるのか確認し、十分に納得された上で選択されることをお勧めします。
◆保険適用検査項目と費用:女性の場合
それでは、保険が適用される不妊症検査項目と概算費用について見てみることにしましょう。 まずは、女性の検査項目から見てみましょう。
☆検査費用:数百円
・血糖検査:多嚢胞性卵巣症候群を疑う場合に行われます。
☆検査費用:千円前後
・TSH(甲状腺刺激ホルモン)検査:甲状腺機能を調べます。
・PRL(乳腺刺激ホルモン)検査:排卵障害となる高PRLの有無を調べます。
・子宮頸癌(細胞診)検査
・プロゲステロン(黄体ホルモン)検査: 黄体機能を調べます。
・子宮頸癌(細胞診)検査
・エストロゲン(卵胞ホルモン)検査:卵巣機能を調べます。
・FSH(卵胞刺激ホルモン):脳下垂体機能を調べます。
・LH(黄体化ホルモン)検査:脳下垂体機能を調べます。
・テストステロン(男性ホルモン)検査: 卵巣機能を調べます。
・CA125検査:子宮内膜症を疑う場合に調べます。
☆検査費用:2千円前後
・超音波検査:卵胞の発育状態や子宮内膜の状態をチェックします。
・フリーT3/フリーT4(甲状腺検査):甲状腺機能を詳しく調べます。
☆検査費用:5千円前後
・LH-RHテスト:脳下垂体・卵巣機能を調べます。
☆検査費用:1万円前後
・染色体検査(G-band):染色体異常を調べます。
全ての項目を受けた場合は3万円前後の検査費用が必要なことになります。また、女性の不妊症検査は、月経の周期に合わせて行ないますので、1ヶ月〜2ヶ月かけて数回に分けて行われますので、結構思ったより時間がかかります。
◆自費診療検査項目と費用:女性の場合
次に自費診療の検査項目と概算費用について見てみましょう。
☆検査費用:千円前後
・末梢血液検査:血球成分を調べます。
・血液凝固検査:止血の働きを調べます。
☆検査費用:数千円
・風疹(HI)抗体検査:風疹抗体の有無を調べます。
・ABO-Rh(D)式血液型検査:Rh不適合妊娠予防の為予め検査を行ないます。
・インスリン検査:多嚢胞性卵巣症候群を疑う場合に検査を行ないます。
・生化学検査:内科的基礎疾患の有無を調べます。
☆検査費用:5〜6千円前後
・クラミジアIgG、IgA抗体検査:クラミジア感染の有無を調べます。
・AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査:卵巣予備能力を調べます。
☆検査費用:7〜8千円前後
・感染症管理4項目セット:C型肝炎(HCV抗体)、梅毒(RPR法、TPHA法)、エイズ(HIV 抗体)、B型肝炎(HBs抗原)それぞれの感染の有無を調べます。
・精子不動化抗体検査:精子に対する抗体の有無を調べます。
・超音波卵管造影検査:卵管の通過性を調べます。
自費診療の検査項目の中には、出来れば検査しておいた方がより効率的に不妊治療を行なうことが出来る項目があります。担当医師と相談し良く理解された上で検査項目を選択されることをお勧めします。ご自分の状態をより正確に把握することで、その状態に適した不妊治療を行なうことが可能になり、遠回りを避けることも出来ます。
◆保険適用検査項目と費用:男性の場合
次に男性の不妊症の検査項目と費用について確認してみることにしましょう。まずは、保険が適用される検査項目と概算費用について見てみましょう。
☆検査費用:数百円
・精液検査:精液中の精子の数や運動している精子の数を調べます。
→筆者は、これで主人の男性不妊が発覚しました。新橋夢クリニックの院長に
「ほぼ死んでますな。。と言われました」
☆検査費用:1万円前後
・染色体検査(G-band):染色体異常の有無を調べます。
男性の不妊症検査として保険が適用される検査項目が大変少ないのに驚かれた方もいるかも知れません。不妊の原因のおよそ5割は男性側にあるという事実を踏まえれば、もっと積極的に保険が適用される検査が増えても良いのではないでしょうか?
◆自費診療検査項目と費用:男性の場合
つづいて、男性の不妊症検査の中で、自費診療の検査項目と費用の概算について確認してみることにしましょう。
☆検査費用:数千円
・HTLV検査:ヒト成人T細胞白血病の原因になるウィルスをチェックします。
・フリーテストステロン検査:男性ホルモンを調べます。
☆検査費用:5千円前後
・AMH(アンチミューラリアンホルモン) 検査:男性不妊に関わる生殖細胞の指標になると考えられるホルモンについて調べます。
・クラミジアIgG、IgA抗体検査:クラミジア感染の有無を調べます。
☆検査費用:7〜8千円前後
・感染症管理4項目セット検査:B型肝炎(HBs抗原)、C型肝炎(HCV抗体)、梅毒(RPR法、TPHA法)、エイズ(HIV 抗体)それぞれの感染の有無について調べます。
・ホルモン検査:精巣機能を調べるためにFSH(性腺刺激ホルモン)、LH (性腺刺激ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン) の検査を行ないます。
・精子不動化抗体検査:精子に対する抗体の有無を調べます。
☆検査費用:数万円
・Y染色体検査(DAZ):Y染色体上の無精子症関連領域に遺伝子的欠失について調べます。
自費診療の検査項目の中には、男性側の不妊の原因を究明するためには欠くことのできない検査項目が多くありますので、不妊治療を成功に導くためにも積極的に受診されることをお勧めします。
不妊治療の検査項目と費用についてご紹介して来ましたが、保険適用検査のみをご夫婦で受ける場合でも4万円前後必要になります。場合によっては自費診療が必要になるケースもあります。自治体によっては、不妊症の検査費用に対しても助成金が支給されますので、事前に調べて上手に活用してみてください。