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Yukaさんの不妊治療体験談ブログ

今回は、二人目を不妊治療を経て妊娠、出産されたYukaさん(仮名)に、ご自身の不妊治療体験談をまとめてもらいました。仕事との両立や通院回数、スケジュールなど、不妊治療では多くの事柄をこなしていかなくてはいけません。まだ不妊治療を始めようか迷っている方、もしくはすでに体外受精や顕微授精にトライをしていて、情報を集めている方のお力になれたら幸いです。

 


不妊治療を始めたきっかけ

 

はじめまして、Yukaです。仮名で失礼します。今回、二人目の妊活について、こちらにまとめさせていただこうと思います。

今、不妊に悩む人は少なくありませんし、そのなかでも最近は高度な治療を受ける人が増えています。私もその一人です。
私の場合は既に一人出産していましたが、流産を経ての妊娠出産でした。

その時で既に30代半ばでしたので、年齢的なこともあり、第二子妊活開始から一年経たずに高度治療に進むことに決めました。ここでは私の体験した高度治療についてや、治療を受けた時の心境、周りの環境などについて綴っています。

治療時期は2015年夏から約一年ほどです。
今とは治療の進め方など異なる部分もあるかも知れませんが、
私の経験が妊活中の方のお役に少しでも立てれば幸いです。

 

家族構成と妊活の時期について

 

では妊活当時の我が家について少しお話しします。
我が家は会社員の夫と私、当時3歳の子どもの三人家族でした。
私と夫はどちらも30代後半です。

私は第一子が一歳の時に会社都合で退職を余儀なくされ、
非正規の仕事でつなぎながら
一年後に現在の会社に事務員として正規職員で採用されました。

入社して数ヶ月後から少しずつ妊活を始めましたが、結果が出ず、夫とも話し合った結果、年齢のこともあって高度治療に踏み切ることに決めました。

 

不妊治療の病院について

 

排卵誘発剤についてー注射と飲み薬

高度治療を始める時に気になる点のひとつに通院回数があります。
仕事をしながらの通院ですと、指定された日に突然休まなくてはいけず、会社を休むことに罪悪感を持ちやすいです。
そのため、一周期あたりに通う回数がなるべく少なく、通いやすいクリニックを選びました。

妊活雑誌やネットを見ると、排卵誘発の注射のために毎日通院が必要と書いてあったりします。
子どもがいて働いている以上、それは難しいです。

その点通っていたクリニックは排卵誘発を飲み薬で行なっていました。
注射に比べると効果は穏やかなのですが、その分身体への負担もかかりにくいそうです。
また飲み薬は夜に一回飲むだけですので、
飲み忘れたり、職場で治療をしていることがばれてしまうこともなさそうです。
高度治療は初めてでしたが、何となく期待できそうだと思いながら治療をスタートさせました。

通院スケジュールについて

具体的な通院スケジュールについても書いておきます。
通院は生理開始日から何日目という風に日にちを数えます。
スケジュールには個人差がありますので、参考程度にみてください。


生理開始から
1…2〜4日目…血液検査(ホルモン検査)、飲み薬服用開始

2…12〜14日目…血液検査、内診(腹部エコー)、採卵日決定(卵胞が育っていない場合は数日後再度内診することもあります)

3…14〜16日目…採卵、受精
採卵翌日…受精確認(電話のみ)

4…採卵二日後…移植

5…移植の12日後…妊娠判定


上記の通り一ヶ月に5回程度は少なくても通院が必要です。
これでも多いと感じるかもしれませんが、
このクリニックは年中無休で土日祝日はもちろん、お盆や年末年始も開いています(診療時間は短縮されてます。

受診日が会社の休みの日と重なる場合もあるのです。となると会社を休まなくてはならない日は実質3.4日ほどでしょう。採卵日と移植日は一日がかりですが、他の日は半日あれば済みますので半休制度のある会社でしたらもっと休む日は減らせます。
私の場合は半休がなかったので有休や夏休みを使ってやりくりしました。

 

体外受精一回目と顕微授精一回目

 

初めての体外受精

初診では一般的なホルモン検査と子宮頸ガンの検査がありました。夫は精液検査を受け、夫婦とも異常なしでした。そして早速体外受精に向けて進み始めました。

飲み薬と並行して血液検査、エコーと進み、いよいよ採卵です。
採卵はすごく痛いとか、麻酔をしても辛いとか、事前にいろいろ情報や体験談をネットなどから仕入れていたので、少々不安はありました。
しかも通っていたクリニックは無麻酔でやるのです。

採卵エリアは通常の待合室や診察室とは別のセキュリティーがかかったフロアにあります。
受付でカードキーを渡されて採卵エリアに入り、手術着に着替えて待ちます。

その後順番に手術室に入るのですが、なんだか緊張してしまい、名前を呼ばれて一旦は手術室に入ったものの、急にトイレに行きたくなってしまいました。

トイレを済ませて再度手術室に入り、採卵に至ったのですが、
思ったほど痛くはありませんでした。確かに下腹部にチクっとするような痛みは少しありましたが、痛くて叫んでしまうようなことはなかったですし、出血も少なかったです。
この辺りは個人差もあると思いますが、採卵後もベッドでしばらく休ませてもらえますし、具合が悪くなったりもしませんでした。

夫も無事採精を終えており、二人で培養士さんの話を聞きました。
培養士さんの話では今回採れた卵子は4個、内三個が成熟卵で残り一個が未成熟卵とのことでした。
また精子も数や運動率に問題はなく、成熟卵に精子をふりかけて受精卵ができるのを待つことになりました。

未成熟卵も培養し、成熟卵まで育てるそうです。
翌日受精確認の電話をするように言われ、ワクワクしながら帰りました。

翌日、指定された時間にクリニックに電話をしましたが、そこで思わぬ現実を突きつけられます。何と受精卵が一個もできなかったというのです。移植したけど妊娠しなかったとは聞くけれど、受精卵ができないなんてことがあるとは…。

その日は午後から妊活にいいと言われている鍼灸院に行く予定でしたが、すっかり気落ちして、何も手につかなくなってしまいました。

鍼灸院にも現在の状況を伝え、キャンセルの電話を入れましたが、
「当日キャンセルだと全額キャンセル料をいただくのでもったいないから来てください」と言われ、モヤモヤを抱えたまま施術を受けました。
元々メンタルケアにも力を入れている鍼灸院なので、施術中もグチを聞いてもらい、気持ちを切り替えることにしました。

一周期はお休み期間に

初めての体外受精が失敗に終わり、一刻も早く次の治療に進みたかったのですが、そうもいきませんでした。

仕事が繁忙期に入ったのです。とはいえ平日は子どものお迎え時間がきまっていますから、長時間の残業はできません。土曜に出勤してそこで残業したりしながらのりきりました。土曜に残業した分、代休をいただけたので普段なかなかゆっくり過ごせない子どもと二人で温泉にも行きました。平日の電車はすいており、秋になって過ごしやすい時期でもあったので、私も満喫できました。
子どもはオムツが取れて数ヶ月ほどだったので、トイレの心配がありましたが、幸いにもトラブルなく泊りがけの旅行ができました。

顕微授精を提案されて挑戦

秋も深まった頃、次の治療に向けて再びクリニックを受診しました。 先生からは前回体外受精で受精卵ができなかったので、今回は精子を直接卵子に入れる顕微授精を提案されました。また飲み薬を飲む日々が続き、二ヶ月ぶりに採卵となりました。 前回は緊張してばかりでしたが、二回目ともなると、何となく流れが分かってきてテキパキと動けるようになりました。 今回採れたのは成熟卵一個のみ。ですが、無事受精卵になりました。二日後、移植のために受診し、培養士さんから受精卵のグレードついて話を聞きました。このクリニックでは受精卵はグレード1から4の四段階に分かれています。1が一番良いのですが、実際の妊娠率は3まであまり変わらないそうです。 今回の受精卵はグレード3。過度の期待はできませんが、もしかしたらということも十分ありえます。 移植自体は採卵とほぼ同じ流れですが、受精卵を子宮内膜に置くだけなので、採卵の時のような痛みはありませんでした。帰りに今回移植した受精卵の写真をいただいたので、お守りがわりにしまっておきました。

移植から12日後の妊娠判定日

移植から12日後は妊娠判定日です。 たまたま会社が休みの日だったので、夫と子どもも同行し、一家総出での受診となりました。 私はまず採血です。血中にHCGというホルモンが50以上あれば妊娠していると判明します。 採血後は待合室でひたすら待ちます。かなり待ちましたが、やっと呼ばれたので、私一人で診察室に入りました。 診察室では先ほどの血液検査の結果の紙を渡されました。 気になるHCGは…0.0!全くかすりもしませんでした。年齢にもよると思いますが、 顕微授精の妊娠率は四割ほどと聞きます。治療しても半数以上の人は妊娠していないのです。 しかしなぜだか不妊治療に限っては、私に限らず自分が妊娠する側の方に入れるのではないかと思いこんでしまう人が多いのです。「残念でしたがまた次回頑張りましょう」と先生に言われ、 フラフラしながら診察室を出ました。夫に「ダメだった」とひとこと告げて、しばらくトイレにこもって泣きました。

職場環境の変化

体外受精は移植にいたらず、顕微授精でも妊娠できず。度重なる治療に私はかなり落胆していました。 悪いことは重なるもので、秋に入って職場環境も悪くなっていました。 元々上司が感情の起伏が激しいタイプで対応に苦労していました。それでもしばらく落ち着いていたのですが、ここ一ヶ月ほどでまた感情的になることが増えてきたのです。

機嫌が悪いと八つ当たりされるのですが、こちらには全く心当たりがありません。私の前任者もそれが原因ですぐに辞めてしまったそうです。仕事をする以上、自分と気の合う人とだけ付き合うわけにはいきません。

様子を見ながら気をつけてコミュニケーションを取っていたのですが、思い当たるふしがないので、だんだんとこちらも精神的に参ってきてしまいました。治療の結果も出ず、仕事でもストレスがたまる日々。このままでは倒れてしまう。 治療も兼ねてしばらく休職できないか管理部門に聞いてみました。 確か三ヶ月までなら休職制度があったはずです。

そこで、意外な提案をされました。別の営業所への異動を打診されたのです。なんでも来月で一人退職するので、人手が足りなくなるからとのことです。 異動先は自宅から少し近くなり、現在よりも通いやすくなります。また、人間関係も良い所らしいです。

せめて一ヶ月は休みたい気持ちもありましたが、仕事に穴を開けるのもはばかられ、異動を受け入れることにしました。 異動するとなると、すぐ妊娠とはいかなくなります。 治療も数ヶ月休むことになるでしょう。 今のストレスフルな職場からも解放されますが、後一ヶ月は耐えなくてはいけません。 頑張らなくては。と思った矢先にまたも思わぬことが起こります。

人生初の入院生活 本格的な冬に入った頃、熱が出て会社を休みました。数日前に子どもが風邪を引いていたので、うつったのかな?ぐらいな気でいました。今までは忙しさにかまけてあまり受けなかったのですが、 この年は万一の時、子どもにうつらないように、うつさないようにと親子でインフルエンザの予防接種も受けていました。 しかし、熱が全く下がらないのです。

近所の内科で薬を出してもらったのですが、全く効きません。 解熱剤も一時的には効くのですが、数時間で40度近くまで熱が上がってしまいます。コートを着て布団にもぐっても寒くてたまらないのです。 熱が出て三日目ぐらいから、咳もひどくなってきました。高熱、咳、寒気、関節痛と揃っているので インフルエンザを疑いましたが、検査は陰性でした。

しかし、これまで一日で熱が下がっていた私が何日も高熱で倒れたままなのは何かがおかしい。とうとう総合病院で精密検査を受けることになりました。 すると、呼吸器系の病気にかかっていることが分かり、即入院となりました。

入院は子どもを出産した時以来で、病気では初めてです。当然家事育児は一切できないので、子どもは夫の両親に預け、当分療養になりました。 一週間ほどで退院しましたが、調子は思わしくなく、家に戻ってもほとんど寝ているしかできません。 結局まともに動けるようになるまで一ヶ月弱休みました。 忘年会や子どもの発表会など、楽しい予定もキャンセルせざるをえませんでしたが、仕方ありません。

ほとんど寝たきりの生活を送っていたので、久しぶりに電車に乗った時は数駅立っていただけでふくらはぎが痺れました。 はじめ何か別の病気ではないかと心配して病院にかかったのですが、 単なる運動不足とのことでした。動かないと体のあちこちに弊害が出るのだと知りました。 呼吸器系の病気は月末にやっと回復しました。職場には最後に挨拶に行き、そのまま異動となりました。年末年始は夫の実家に行き、子どもとも合流。元気に年越しを迎えられました。 そして、気持ちを新たに治療を続けることを決意しました。


顕微授精二回目から妊娠出産まで

 

年末の病気、年明けからの異動をへて、新しい職場にも慣れて来た頃、 はやくも季節は春になり始めていました。

春には私の誕生日があり、また新年度への切り替えの時期ともあって 毎年正月とはまた違った新しい気持ちになります。 冬には上の子が4歳を迎えており、私も40歳の足音が近づいているのを感じています。 年齢的にも もう一刻の猶予もなく、 できるだけ早く 三回目の治療を受けなくてはという焦りがありました。 しかし、そんな時に限って邪魔が入るのです。

健診で再検査が必要になった

冬に会社の健康診断を受けていた私、 35歳過ぎるとバリウムなど 検査項目が一気に増えます。 この苦しみも異常なしの確認のため、と思ってやってきました。 しかし、今回の結果は様子が違います。 なんだか封筒が厚いような。 慌てて封を開けると 胃の検査、大腸検査ともに再検査とのことでした。 どちらも内視鏡検査が必要です。

万一のことがあった場合、 妊活より病気を治すことが優先になりますから できるだけ早く検査を受けることにしました。 胃カメラはものすごくきついと聞くので、 なるべくスムーズに終わらせられるような 病院を選びました。 麻酔で眠ってる間に検査が終わるのです。 胃と腸を同じ日に続けて検査したのですが、眼が覚めると腸の検査の最中でした。 胃カメラを飲んだ後の違和感は何もなく、本当に寝てる間に終わっていました。

結果は何もなくてひと安心です。 胃は良性のポリープ少々あるのみ。 腸はきれいでした。 消化器系の状態が良くなったのか、 内視鏡検査以降 お通じも良くなったのが 嬉しかったです。

 

胚盤胞移植をめざして通院を再開

 

3月にクリニックの通院を再開したところ、前回新鮮胚移植で陰性だったので 今回は凍結胚移植にするとの方針を言われました。 胚盤胞とは受精卵を5日ぐらい培養して着床する直前の状態まで育てたものです。 胚盤胞ができた時点で一回凍結保存し、 別の周期に移植をします。 排卵誘発をするとどうしても子宮内膜が薄くなりがちなので、 この方法をとるのだそうです。

そもそも胚盤胞まで育つ卵は少ないです。 ですから、 胚盤胞になれる卵は赤ちゃんに育つ力を秘めています。 それを、子宮内膜が厚くなっている状態で 移植できれば妊娠もかなり期待できそうです。 希望が見えてきた気がしました。

 

鍼にサプリも活用 鍼灸院へも通院を再開

 

今まで通っていた所が仕事の異動で行きづらくなってしまったので、 家から通いやすい妊活に効果の高い鍼灸院を再度探しました。 通うペースもこれまでは月一、二回でしたが、毎週通えるようにスケジュールを立てました。

その他にサプリメントも活用しました。 第一子の時もお世話になった自由診療のクリニックで、検査結果をもとに、 その人にあったサプリを出してもらえるのです。 第一子の時同様、タンパク質や鉄分、ビタミンBなどが不足しているとの所見がみられたため、それらのサプリメントを処方してもらいました。 また、妊活に良いとされるミトコンドリアのサプリメントも追加しました。 こうして毎週鍼灸院に通い、サプリメントを飲む日々が続きます。 新たに行きはじめた鍼灸院は始めに行ってた所より価格も安く、毎週通うには手軽と感じました。

初回はカウンセリングもしっかりしてくれました。私は消化器系が弱いので(おへその下の辺りの弾力がなくぺしゃんこ)、そこも強化するように言われました。 ただ、施術中は一人で寝ている時間が多く、先生がずっとついていた前の鍼灸

院と比べて寂しさを感じることもありました。 価格、場所、先生の腕前など総合的にみて自分に合った鍼灸院を選ぶことが大事だと思いました。 両方とも部屋はエステサロンのようできれいですし、先生方も優しく腕もいいと思います。 どちらもそれぞれにいい所がありました。

職場へ不妊治療中であることをカミングアウト

 

異動した営業所には思い切って治療していることを伝えていました。 はじめは「子どもが一人いるのに」 「急に休まれては困る」などと否定的な言葉をかけられたらどうしようと不安もありました。 しかし、それは杞憂に終わりました。所長や先輩、同僚もあたたかく迎えてくれました。

私も治療がない時は力仕事も積極的に行いました。 また異動前は固定勤務でしたが、 この営業所はシフトがあります。 夜遅くまで残るのは難しい分、早朝シフトに多く入る希望を出しました。 朝はきついですが慣れればなんとかなりますし、子どものお迎えも早く行けるので、早朝勤務が楽しみにすらなってきました。

この営業所には長くいられなかったのですが(理由は後述)、今考えてもいい職場でした。 不妊治療で望まない退職をする方が多い中、本当に幸運でした。

三度目の採卵

 

点鼻薬をするのが遅れるミス

3月下旬に三度目の採卵をしました。 さすがに三度目ともなると、すっかり慣れたものです。 採卵自体は問題なく終わりましたが、 その前にちょっとしたトラブルがありました。 採卵の二日前、 指定された時間に点鼻薬をするのですが、今回寝落ちしてしまい、 指定時間より二時間ほど点鼻薬が遅れました。

翌日正直にクリニックに電話し、問題ないとのことでしたので、 そのまま採卵日まで待ちました。 採卵日は9時や9時半からなど朝早めの時間に受付することが多いのですが、 この時は7時半過ぎととても早い時間でした。 ですが、早朝勤務に慣れていたのも幸いし、余裕を持って受付を済ますことができました。

採卵結果

採卵に話を戻します。 今回は4個採れました。 最初に体外受精に挑戦した時と同じで成熟卵三個、未成熟卵一個でした。 翌日確認の電話を入れると成熟卵が三個とも受精したので、引き続き培養します。との回答でした。未成熟卵一個は育たなかったため受精しませんでしたが、 今回はかなり望みが出てきました。 そして更に数日経ち、再度確認の電話を入れると、 受精から五日目に一個、六日目にもう一個胚盤胞まで育ったので凍結します。 と言われました。 移植できる胚盤胞は一回一個なので、チャンスは二回です。 翌月に向けて体調を整えることにしました。

着床率アップのために奔走

年度初めは何かと慌ただしいです。 我が家も例外ではなく、 子どもが保育園の年中に進級し、 私の仕事も忙しい時期でした。 そんな中でも先月から通い始めた鍼灸院には毎週一回のペースを守って通い、 サプリメントも飲み続けていました。 家族三人で近場の温泉に旅行にも行きました。 そうこうしているうちに移植日が決まったのですが、 職場のシフト表を見て驚きました。

たまたま移植予定日が振替休暇になっていたのです。 もちろんその前にしばらく仕事が大変な時期があるわけなのですが、 急に「明日仕事を休みます」と言わなくてことで、精神的プレッシャーからはかなり解放されます。 奇跡は続きます。 移植当日か翌日に鍼治療を受けて着床率がアップ、妊娠した。 という話をちらほら聞くので、 鍼灸院に予約の電話を入れました。

本来なら移植当日の方がいいのでしょうが、 移植日の夜遅くに鍼治療は難しいです。 そこで翌日と思ったのですが、翌日は月数回の遅めシフトの日です。 子どもをお迎えに行ってから鍼治療を受けに行くとしたら最終受付時間になってしまうでしょう。 それでも私はダメもとで鍼灸院に電話をしました。 「すみません。◯日予約取れますか?行けるとしたら最終受付時間になるのですが、どうでしょうか。

子どもも同伴します」 「はい、◯日ですね。最終受付のみちょうどひと枠空いております。お子様も一緒にお越しください」 なんと予約が取れてしまいました。 移植日が元から休み 移植翌日は希望の時間に鍼治療を受けられる この二つが叶うとは、今度はもしかしたら妊娠できるかもしれない。 そして、前向きな気持ちのまま移植日がやってきました。

 

 

胚盤胞移植から妊娠判明まで

 

移植当日

移植当日もすべてが滞りなく終わりました。 胚盤胞は二個ありましたが、そのうち状態が良い方(五日目で胚盤胞になった受精卵)を解凍し、カテーテルで子宮に入れました。 移植直後、ベッドで休んでいると何となくお腹が冷えたような気がしましたが、 「一ヶ月冷凍保存されていて、解凍したからかな?」とあまり気にしませんでした。

しばらくするとお腹の冷えも感じなくなりました。 翌日の鍼治療も普段通りでした。 特に何か体の変化を感じたこともありません。 とにかくいつも通りに過ごすことが大切と思い、仕事も休まず続けました。 移植後は安静にするという考えもありますが、 自然妊娠の場合、今の週数では全く妊娠に気付かない時期です。

もし今回も残念な結果になってしまったら、反動が来ることが予想されたので、 なるべく妊娠について考えないようにしていました。 今回の妊娠判定日は移植の一週間後でした。 昨年の四分割の受精卵移植時は12日後でしたが、 今回は五日間体外で培養した状態からの移植なので、早めに結果が出ます。 もちろん自覚症状は何もありません。

妊娠判定日当日

たまたま今回の判定日も仕事が休みの日だったので、 夫と子どもも連れて行きました。 血液検査と診察室に入る時だけ私が単独行動です。 採血後、診察室に呼ばれてホルモン値の紙が手渡されました。 HCG52 「妊娠してますよ、◯日に胎嚢確認しますからまたいらしてください」 やったー! 嬉しくて心の中で飛び上がりました。 もちろんこれから無事出産に至るまでにクリアしなくてはならないことはたくさんあります。 それにしても第一段階は突破です。 後日胎嚢も確認でき、数年ぶりの妊婦生活が始まりました。

 

つわりで寝たきり仕事もピンチ

 

胎嚢確認後すぐにつわりがはじまる

胎嚢確認から数日後、つわりが始まりました。 職場には既に妊娠の報告をしており、体に負担のかかりそうな仕事は免除してもらっていたのですが、 やはり辛いですお腹が空いて何か食べたいのですが、同時に吐き気も襲ってきて、大した量は食べられません。

一、二週間は気力で乗り切っていましたが、だんだん通勤が辛くなり、 とうとう仕事を休むことになりました。 職場の方たちに仕事を負担してもらっていると思うと心苦しくてたまらないのですが、 とにかく寝てる以外何もできないのです。

体外受精をしたクリニックにももうしばらく通う必要があったのですが、とても通えず、 前に出産した地元の病院で診断書を書いてもらい、当面休職という形を取らせてもらうことになりました。

安定期にはいる

妊娠五ヶ月に入り、世間的には安定期とされる時期でもつわりは続いていました。 結局クリニックも鍼灸院もフェードアウトする形で月一回の妊婦健診を地元で受ける以外はほとんど外出できませんでした。 子どもの通う保育園への徒歩5分ほどの送迎ですら毎日修行のようでした。 このまま産休に入れないだろうかと思っていた矢先に人事担当者から連絡が入りました。

勤務先の営業所に新しく人を補充したこと、 そのため元の営業所には戻れないこと、 人手の足りない別の営業所に異動して欲しいこと、 異動できないなら退職になること 余りにも突然な環境変化の提案に戸惑うばかりでしたが、 ここまで治療を頑張って来たのに出産前に退職するわけにはいきません。 私が退職してしまったら 今保育園に通っている子どもも退園になってしまいます。

毎日元気に楽しく通園しているので、 お友達と一緒に卒園させてあげたいと思いました。 しかしながら、異動先の営業所はかなり遠方です。通勤中に何かあったらと思うと怖くてたまりません。 それでも人事担当者からは「空きがあるのはここしかない、辞めたくないならこちらの営業所で仕事するように」と言われるばかりでした。

つわりもまだ完全にはおさまらず、不安を抱えての復帰でしたが、 なるべく空いていそうな電車を選んだりして復職しました。

 

突然のドクターストップ、そのまま出産へ

 

前置胎盤を指摘される

新しい職場は通勤こそ大変でしたが、 妊婦ということで負担の軽い仕事のみを担当させてもらえたので、その点は助かりました。 ずっと寝たきりに近い状態を続けていたので、はじめの一週間は肩こりや眠気がひどかったです。

しかし、それも慣れるにつれて解消しました。 ところが、またまた予期せぬ事態発生です。 妊婦健診で前置胎盤を指摘されたのです。 自覚症状は全くないのですが、安静にするしか方法はないこと、このままの状態が変わらなければ救急設備のある大きな病院で出産になること、 出産の数ヶ月前から管理入院しなくてはならなくなる可能性があること。

話を聞いていたら怖くてたまりません。 しかし、どうしようもないので、職場には再び休職になることを告げました。 最終的には症状は改善し、地元の病院で出産に至ったのですが、予期せぬトラブルにたくさん見舞われた妊婦生活でした。

無事に出産できて本当に安心しました。

無事に出産

 

体外受精という現代医療の力を借りて、念願の第二子を出産できました。

出産から数ヶ月が過ぎ、目が離せなくなってきていますが、 今のところ大きな病気もせず、健康に育っているのでありがたいです。 出産するまで子どもは二人で充分と考えていましたが、凍結受精卵(胚盤胞)がまだ一個残っています。

チャンスがあればもう一度移植に挑戦したい気持ちと、 もう年齢的にも体力的にも厳しいという気持ち、 でも受精卵という生命の可能性を秘めたものを簡単に要らないとは言えないし、言いたくない気持ち、 様々な気持ちが交錯しており、答えはまだ出ていません。

今は目の前の子どもたちを育てることに集中したいと思います。 体外受精は経済的負担(私の場合採卵、移植で一回当たり30万円ほどでした)や通院ペースなどやりくりが大変な治療です。

私は運良く出産まで至りましたが、 治療すれば必ず結果が出るものではありません。 しかし、それでも周りの環境や金銭面で治療が可能であれば挑戦する価値はあると思います。 鍼やサプリの併用で自分の体と向き合うこともできました。 辛いことも多かったですが、体外受精は私の人生において貴重な経験だったと思います。


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チーム妊活からのメッセージ

 

数々の困難を乗り越えて、妊娠、出産に至ったYukaさんから最後にでた言葉は、”体外受精は人生において貴重な経験だった”ということでした。体外受精・顕微授精などへの調整は、ホルモン剤や仕事との両立、精神的なアップダウンなど、多くの負担が女性側にかかります。そして、自分を不必要に責めてしまうこともあるかもしれません。

でも、後で振り返った時、あれが人生の中で大きく成長できた転機だったと思えるような経験となってほしいなあとチーム妊活は考えていますし、このブログを読んでいただいている方は、今自分自身と向き合い続けているのだと思いますので、そうなると思います。

きっと、無事出産に至った人も、何度もトライして、夫婦ふたりで生きていく選択をした人も、今まさに治療中の人も、子供を宿すためにトライすることをきっかけに、自分自身をふりかえり、大切にし、夫婦の絆を深めた素晴らしいステップだったと思える日がやってくると思います。

ぜひ、ご意見、ご乾燥があれば、きかせてください☆

TW:@TeamNinkatsu  →info@youjyou.jp

 

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