不妊治療 妊活

治療開始のタイミング

「不妊治療」や「不妊症検査」のタイミングはいつ?

Kaz / Pixabay

 

子供を欲しいと思いながら、なかなか恵まれない…。近くに信頼出来る相談相手がいれば良いですが、そうでない場合はいつ「不妊症検査」や「不妊治療」を受ければ良いのか分からない場合もあるのではないでしょうか?もう少し先で良いと思っていて先送りにしてしまって、ベスト・タイミングを逃してしまうことのないようにしたいものですよね。
そこで、今回は「不妊症検査」を受けるタイミングや「不妊治療」を始めるタイミングについて考えてみることにしましょう。

◆不妊症検査を受けた方がよいタイミングはいつ?

まずは、不妊症検査を受けた方がよいタイミングについて考えてみましょう。いくつかのケースが考えられます。

☆妊娠を望んでいてタイミング法などを試しているのに1年以上妊娠しない

妊娠を望んでいてタイミング法などを試しているのに1年以上妊娠しない場合は、不妊症検査を受けてみられることをお勧めします。また、基礎体温を測って排卵日を予測していても、その予測日が実際の排卵日とずれてしまっている場合もありますので、なるべく早いタイミングで不妊症検査を受けられた方が良いでしょう。

☆妊娠を妨げる可能性がある症状が現れている場合

妊娠しにくいのではないかと思われる次のような状態が現れている場合も、不妊症検査を受けるタイミングと言えます。

・基礎体温表に高温期がなく一定の体温が続いている。
・月経不順や無月経が続いている。
・日常生活に支障が出るほどの月経痛や不正出血がたびたびある。
・婦人科の病気をしたことがある。

基礎体温に高温期がない場合は、排卵されていない可能性がありますし、激しい月経痛や不正出血がある場合は、何か他の病気が隠れている場合がありますので、なるべく早めに受診されることをお勧めします。

☆女性の年齢が35歳以上の場合

医療技術が発達しても、残念ながら現在の医療技術では、女性の妊娠力を底上げしたり伸ばしたりすることは出来ません。もちろん35歳以上で自然に妊娠・出産する方も沢山いらっしゃいます。けれども、不妊治療を行なう場合、体外受精では、35歳以降は妊娠率が下がってしまう傾向にあります。
不妊治療を始めてから「もっと早く検査を受けておけば良かった…」と後悔してしまうことがないように、年齢のリスクを考慮して、「子供が欲しい」と思ったら早めに検査を受けておくことも大切です。

不妊検査は、あくまでも妊娠を妨げる原因があるかどうかを調べるためのものです。検査の結果「不妊症」と判断されても、不妊治療を始めるかどうかは、あくまでもカップルの判断に委ねられることになります。お互いの今後のライフプランに向き合ったり話し合ったりするためのキッカケとして、「不妊症検査」を受けてみることにしても良いのではないでしょうか?

◆不妊症検査に必要な期間はどの位?

それでは、不妊症検査にはどの位の期間が必要なのでしょうか?
実は、不妊の原因は1度不妊症検査を受けることで、すぐにその原因が明らかになるケースはとても少ないのです。様々な不妊症検査を繰り返し行なうことで、これまで妊娠しなかった原因を探して行きます。
不妊症検査は、女性の月経周期に合わせて行なわれますので、検査期間として1ヶ月〜2ヶ月は必要になります。

◆不妊治療を始めるタイミングは?

それでは、「不妊症」と判断された場合、「不妊治療」を始めるタイミングはいつが良いのでしょうか?治療を始めるタイミングについては、以下の点を考慮した上で、お二人で話し合って決められることをお勧めします。

・年齢的な妊娠のリスク
・どの程度の段階の治療まで受けるのか

妊娠力は年齢が高くなれば、低くなって行きます。年齢的な面での妊娠のリスクを正しく理解した上で、不妊治療を始めるタイミングを決めることは、とても重要です。
より自然妊娠に近い治療、つまり医療の介入度が低い治療であれば、不妊治療の費用は少なくて済みます。けれども、最先端の高度な医療技術が必要な治療となるとそうは行きません。治療費用は保険適用外になってしまう場合もありますので、事前に調べた上でどの程度の段階の治療まで受けることにするのか決めておくことも大切なポイントです。

◆治療の切り替えのタイミングや治療方法の選択方法

不妊治療を始める前に、どういう方法で治療を始めるのかお二人で話し合って決めておくことも大切です。より効果的に不妊治療を行なうためには、不妊症の検査結果を踏まえた上で、治療方法を選択することがより重要になって来ますので、治療方法やどの治療から始めて、治療方法を切り替えるタイミングなどについてお話しておきたいと思います。

 

☆ステップアップ治療法 

まずは、不妊治療として行われることが多い「ステップアップ治療法」についてご紹介したいと思います。この治療方法は、より自然妊娠に近い方法で妊娠を目指す方法です。 

医療技術による介入度が低い治療である「タイミング法」から始めて、妊娠の有無を確かめながら、治療方法を変えて行きます。ステップアップ治療法は、以下の順番で行われます。 

タイミング法→人工授精(AIH)→体外受精・顕微授精と段階的に行われます。  

 

☆治療効果が期待できる回数を目安に治療方法を切り替える 

 

実は、それぞれの治療方法には、その治療方法の有効回数というものがあります。 

例えば、「タイミング法」では、ほとんどの方が12周期以内に妊娠し、「人工授精」の場合は90%の方が6回目までに妊娠しています。 もちろん、これらの回数は一応の目安で10%の方は7回以上「人工授精」治療を行なって妊娠していますので、そのまま「人工授精」治療を続けられて妊娠をする可能性はありますが、確率としてかなり低くなってしまうのも事実です。けれども、こうした有効回数を目安として、お二人で今後の治療方法を見直す機会にされてみても良いのではないでしょうか? 

「不妊症検査」を受けるタイミングや「不妊治療」を始めるタイミングについて見てきましたが、精神的な負担を軽減するためにも、治療の節目には必ずお二人で話し合って進めて行かれることをお勧めします。 

SponcerLink

口コミ体験記事

1

不妊治療に必須の温活アイテム「サンマット」の口コミブログ   「不妊治療とは、温活が基本である!」 と、どこか ...

2

不妊治療をしていると、たくさんのサプリや鍼灸や運動や食事など、あらゆることで体質改善をはかっている人も多いと思います。そ ...

-不妊治療, 妊活

Copyright© チーム妊活 Youjyou Lifestyle , 2024 All Rights Reserved.